腰の病気 知っておきたい4選

「腰が痛い」と言っても原因はさまざま。それぞれの特徴をわかりやすく解説します。

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椎間板ヘルニア

20〜40代に多い
足のしびれが特徴

🦴

腰椎圧迫骨折

高齢者に多い
いつのまにか骨折

🚶

脊柱管狭窄症

60代以上に多い
歩くと痛むのが特徴

ぎっくり腰

全世代共通
突然の激痛

1 椎間板ヘルニア

好発:30~50歳

主な症状

  • くしゃみや咳で痛みが響く
  • お尻から足先にかけてのしびれ(坐骨神経痛)
  • 足に力が入りにくい、つまずきやすい

【豆知識】ヘルニアって何?

背骨のクッション(椎間板)の中身が、あんパンの「あん」のように、後ろの脊髄の方に一部が飛び出して脊髄を圧迫してしまう状態です。

データで見る特徴

多い場所

腰の下の方(L4/5, L5/S1)が圧倒的!

男女比

男性:女性 = 約 2:1

※50歳以上の90%以上に椎間板の変性がありますが、全員に症状が出るわけではありません。

自然に治る?「ナチュラルコース」

実は、飛び出した部分は体内に吸収されて自然に小さくなることが多いです。そのため、まずは数週間〜3ヶ月は薬や運動などの「保存療法」で様子を見るのが基本です。

⚠️ 緊急のサイン(馬尾症候群)

両足の麻痺、尿や便が出にくいといった症状がある場合は、急いで手術が必要な「レッドフラッグ」です。すぐに病院へ!

2 腰椎圧迫骨折(腰椎椎体骨折)

好発:高齢者(女性に多い)

主な症状

  • 「いつのまにか」背中や腰が痛くなる
  • 寝返り、立ち上がるときに激痛が走る
  • 背中が丸くなってきた、身長が縮んだ

【重要キーワード】骨卒中(こつそっちゅう)

脳卒中と同じくらい、骨の骨折は生活をガラリと変えてしまう重大なイベント。連鎖的に骨折が起きる「ドミノ骨折」に注意が必要です。

70代女性の割合

1/3以上

が経験する

80歳以上の割合

約50%

が一度は経験

原因:骨粗鬆症(こつそしょうしょう)

骨がスカスカになり、くしゃみや軽い転倒だけで骨がつぶれてしまう病気です。

未来を守るための3ステップ

1. 治療薬の継続

骨を強くする薬で「次」を防ぐ

2. 適度な日光浴

ビタミンDを体内で作る

3. 転倒予防

家の段差をなくし、筋力を維持

3 腰部脊柱管狭窄症

好発:60歳以上

特徴的な歩き方

間欠跛行(かんけつはこう)

しばらく歩くと足が痛くて歩けなくなり、少し休んだり、前かがみになるとまた歩けるようになるのが最大の特徴です。

神経の通り道(脊柱管)が、加齢とともに狭くなって神経を圧迫することで起こります。

セルフチェック

  • スーパーのカートを押していると楽ですか?
  • 自転車に乗るのは大丈夫ですか?

※これらが当てはまる場合、前かがみで神経の圧迫がゆるんでいるサインです。

まずは保存療法

リハビリ、薬(血流を良くする薬など)、注射で様子を見ます。多くの人はこれらで生活を維持できます。

手術を考えるとき

3〜6ヶ月続けても歩くのが辛い、日常生活に大きな支障がある場合、圧迫を解除する「除圧術」などの手術が検討されます。

4 ぎっくり腰(急性腰痛症)

全世代で起こる可能性あり

突然の激痛!

「重いものを持った瞬間」「朝、顔を洗おうとした瞬間」などに突然襲ってきます。

当院の考え方

一般的には原因不明とされることも多いですが、当院では「脊柱起立筋(背中の大きな筋肉)の位置異常」と考えています。

対処法

まずは安静。痛みが強い場合は、当院で筋肉の位置を整えるアプローチをご提案いたします。