四日市泊駅西整形外科腰痛頭痛クリニック

重要なお知らせ
12月 1月

整形外科医と整骨院・接骨院・整体の違いについて

「整」という漢字がどの職種にも含まれ、名称が似ているので違いがわからずに、困っておられる方がお見えになるので、根本的な違いにつき解説させていただきます。常識的な内容を多く含みますが、ご容赦ください。

整形外科医は整形外科学を専門とする医師です。
整形外科学は、内科学や外科学、産婦人科学、泌尿器学、放射線医学などの臨床医学分野の中の学問分野の一つです。日本整形外科学会では運動器外科学と名称を変更するほうが良いのではという話題にもなったこともあります。

一方、整骨院や接骨院柔道整復師です。

医師は医師法、柔道整復師は柔道整復師法により可能な業務が規定されています。



医師にはできない医療行為もあります。それは歯を削るなどの歯科医師にしか許可されていない医療行為です。
しかし、そのほかの医療行為はすべて医師は厚生労働省から許可されています。

診断をするための医療面接から始まり、視診、聴診、打診、触診などの診察行為、レントゲンやCTなどの放射線を人体に直接被爆させる行為、人体に薬剤を投与して麻酔をかける行為、外科手術、動脈に針を刺して血液ガスを採取する行為、静脈に針を刺して採血をしたり、薬剤を投与する行為、ガンマ線や重粒子線などの特殊な放射線を照射してがん細胞をやっつけようとする放射線治療行為、治療のための処方箋を発行する行為、診断書や死体検案書の発行など、人体に有益なことを目的とし、侵襲的なことをしなくてはならない場合などの多くの医療行為を医師は裁量権にて許されています。



整形外科医になるためには、まず大学の医学部を卒業し、医師国家試験に合格します。
その後、平成16年4月より開始されました新医師臨床研修制度に則り、医師免許を取得した後に、初期研修医として厚生労働省より指定された総合病院で2年間実際に診療をします。医師法により義務化されています。医師になっていますので、実習ではなく、れっきとした業務、仕事であります。当然、保険医の資格が与えられ、指導医の指導、監督のもと、保険診療をいたします。

その後、多くの医師は日本専門医機構が指定した病院でそれぞれ自分が選んだ診療科目での診療を開始いたします。
整形外科の場合は専門医取得まで最短で5年と定められています。つまり大学医学部を卒業して7年間経つとようやく専門医試験受験資格が与えられ、合格すると、整形外科専門医を名乗れるようになります。一人前と認められ、外科医として整形外科学分野のプロフェッショナルになります。その後、私のように4年間の予定で大学院の博士課程に進学し、医師として診療をしながらそれぞれ自分が専門とする医学分野の研究テーマを自分で見つけ、国際雑誌に論文を発表し、医学博士などの博士号の取得を目指すという医師もいます。



では柔道整復師はどうでしょうか。大学に進学される方もおられますが、専門学校を卒業し、柔道整復師の国家試験に合格すると、免許が取得できます。柔道というスポーツは日本古来の伝統文化ですので、柔道で脱臼などの怪我をされた選手をサポートするためにできた資格と伺っています。そして柔道整復師は医療行為ではなく医療類似行為です。ですから、レントゲンなどを照射しての画像検索、診断、処方箋の発行、診断書の発行はできません。しかし損傷部位の固定や徒手療法・電気治療などの物理療法はできます。そしてそれらを保険診療で行うこともできます。交通事故を専門とする整骨院や接骨院があります。怪我の程度や障害名を診断することや診断書の発行は先にも述べました通り、医療行為ですので、柔道整復師(接骨院・整骨院)にはできません。

整体は国家資格がないマッサージ屋さんですので、保険診療はできません。

当院では、整骨院・接骨院・あんま・鍼灸承諾書は発行しておりません。
整形外科医も柔道整復師も電気治療をして保険診療ができるので、混同してしまう要因だと感じています。そして「どこに行っても治らない。だから結局、一緒かと……。」 これが患者さんの本心ではないでしょうか。
なぜ、柔道整復師は医師と同じように一部で保険診療が認められていて、電気治療などの物理療法では治らないのかなど、当院の患者さんには直接明示いたしますので、診察時にご質問ください。