プラセンタ(メルスモン)
プラセンタとは、英語で胎盤を意味します。ヒトの胎児がお母さんのおなかの中で成長するのに不可欠な16種類のアミノ酸(リジン、アラニン、アスパラギン酸、ロイシン、グルタミン、グリシン、バリン、セリン、チロシン、フェニルアラニン、スレオニン、アルギニン、プロリン、イソロイシン、メチオニン、ヒスチジン)、核酸塩基(ウラシル、アデニン、グアニン、チミン、シトシン)、各種ペプチド、ビタミン、ミネラル(ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、リン、鉄)、キサンチンなどの栄養素が豊富に含まれています。
プラセンタは紀元前400年ころのヒポクラテスや古代エジプトのクレオパトラ、楊貴妃、マリーアントワネット、秦の始皇帝なども使っていたと言われています。
当院で注射いたしますメルスモンは蛋白アミノ酸製・ヒト由来胎盤製剤です。
1950年創業のメルスモン製薬株式会社の製品を使用いたします。
更年期障害でお悩みの女性で満年齢45歳から59歳の方は保険適応になる場合があります。更年期障害は全身倦怠感、易疲労感、動悸、息切れ、手足のしびれなどの漠然とした変調をきたします。当院を受診された際に、更年期チェックシートにて質問させていただきます。その後、医師が必要と判断いたしました場合は、採血にてエストロゲンなどのホルモン値の測定をさせていただきます。
保険診療の場合は、1回につき1アンプル(2ml)の投与となります。
問診票の点数により、1週間に1回(1アンプル)から3回(3アンプル)の注射となります。
更年期障害にみられる疲労感、倦怠感、不眠などの精神症状や腰痛、肩こり、冷え性などの身体症状を改善させる効果が期待できます。
更年期障害以外での美容目的の方は保険外診療となります。
皮下注射の場所は、どこでも構いませんが、多くの場合、上腕や腹部や臀部ですので、場所のご希望があればお伝えください。
当院では最大1日で2アンプルまでの注射をさせていただく事ができます。
これは1日に3アンプル以上を注射しても期待できる効果は同じと言われているからです。
プラセンタ療法で効果を得やすい頻度は、最初の8週間ほどは2~3回/週を継続して受け、経過や症状を観察しながら頻度を相談させていいただきます。最初から注射の間隔をあけると効果を実感できないことが多いので、最初の6~8週間は間隔を空けずに通院されることをお勧めします。
体調がよくなってきたら、そのあとはご自身の体調にあわせて通院しましょう。
料金
- 1アンプル 2,200円(税込)
- 2アンプル 2,800円(税込)
ご注意点
副作用としては、注射部位の発赤、疼痛、ごくまれに悪心、悪寒、発熱、発疹などが報告されています。これまでプラセンタ注射剤の使用により、vCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)の感染事例は報告されておりません。しかし、ヒト由来の臓器から製造されておりますので、プラセンタ注射を受けられた方は念のための措置として、献血ができません。
そして、臓器提供に関しても原則控えることが求められています。しかし臓器移植を受けられる方(レシピエント)が、プラセンタを注射されたことがある方からの臓器であることに同意されている場合はこの限りではありません。
ほかの薬(風邪薬、漢方薬、抗アレルギー剤)などの併用は特に問題ないとされています。
また、注射の後、下写真に示すような青あざができることがあります。通常2~3日で消えます。
当院にて、上記のことを確認後、同意書にサインをいただき、その後注射という流れになります。
それではご予約をお待ちしております。