足・足首・膝・太ももの疾患
巻き爪
症状
- 爪の先端が内側に巻いたように変形し、指の肉を挟んだような状態になっている。
- 爪が指の肉に食い込み、疼痛、炎症、肉芽を引き起こしている。
- 多くは足の親指の爪に生じる症状です。
治療
巻き爪(陥入爪)の治療は手術(鬼塚法)を行います。保険診療です。
医療費3割負担の方で費用は6,000円ほどになります。
手術をご希望の方は、11時半頃かあるいは夕方6時頃のご来院をお願いしております。
抜糸は術後10日~2週間の予定になります。

痛風
症状
- 足の親指の付け根の激しい痛み。夜間や明け方に突然発症することが多く、「風が吹いても痛い」と表現されるほどの強い痛み。
- 患部の腫れ・赤み・熱感がある。足の親指や足首などの関節が赤く腫れ、触れると熱を感じる状態になります。
- 違和感(ピリピリ・ムズムズ)がある。激痛の前に、関節に軽い違和感や熱っぽさを感じることがあります。
痛風について
痛風は、尿酸が体内に蓄積し関節に炎症として現れて痛みがでる疾患です。
痛風発作は、風が当たっただけでも痛いと表現されるほどの激痛です。
尿酸値が高い状態が続きますと、ある日突然、第1足趾の関節に発作が起こります。
原因
食生活の乱れが痛風の原因となっている場合が多いと言われていますが、高尿酸血症になりやすい体質の方もおられます。
治療
尿酸値が高くなるようなおいしい食事を節制するようにと言われていますが、現実的には食事療法は難しいので、尿酸値を下げる内服薬を処方させていただきます。
変形性膝関節症・変形性股関節症
症状
- 朝起きたときや椅子から立ち上がるときなど、動き始めに痛みが出る。しばらく動かすと痛みが和らぐことも。
- 階段の上り下りや正座がつらい。靴下が履きにくい、足の爪が切りにくい、あぐらや正座ができないなど。
- 関節の腫れ、痛み。痛みで歩幅が狭くなる、脚を引きずるようになる。進行すると脚の長さに差が出ることもある。
変形性膝関節症・変形性股関節症とは
潜在患者数1000万人以上とも言われております変形性膝関節症は、軟骨や半月板がすり減り、骨同士がぶつかり、炎症を起こすので痛みを出すと考えられています。
膝関節にヒアルロン酸を注射したり、湿布や飲み薬などの消炎鎮痛薬を使うという方法も間違いではありませんが、それでは治りません。まずは大腿四頭筋訓練や股関節の外転筋力のトレーニングが重要です。つまりは運動療法で筋肉を鍛えることです。
当院ではその方法をご指導させていただきます。
しかし、それでも痛みや歩行能力が改善しない場合は、手術療法を考えるという流れになると思います。
変形性関節症は、外科医の技術が伴えば先人が開発されたインプラントのおかげで、大変良くすることができます。
自分の骨や軟骨の代わりに関節がインプラントに置き換わるので、完全に元通りに治るわけではありませんが、多くの場合、手術したことを忘れてしまうほど、症状は改善されます。
代表医師が整形外科学を選んだのは、家族が変形性股関節症を患っていたからです。この病気は関節軟骨がすり減り、関節可動域が著しく制限され、痛みも強くなり、歩行しにくくなります。
しかし、人工関節全置換術をすれば痛みが嘘のようになくなり、日常生活はもとより、遠方まで旅行にも行けるようになります。
21世紀の今、地球上で行われているすべての外科手術の中で、人工股関節全置換術は最も有益な手術のうちの一つだと考えられています。痛みで歩けなかった人が歩けるようになるのです。
当院では人工関節のような入院が必須となる外科手術は行っておりませんが、術前の痛みや可動域制限を和らげる運動療法をご提供させていただきます。
手術・入院が必要になる場合は、連携医療機関をご紹介させていただきます。
足底腱膜炎・足底筋膜炎
症状
- 朝起きて最初の一歩でかかとに鋭い痛みがあった。安静後の始動時に痛みが強く出る「スタート痛」が特徴です。
- 立ち仕事や運動後にかかとや土踏まずがジーンと痛む。階段やつま先立ちで悪化する。
- かかとの内側を押すとピンポイントで痛い。足指を反らしたときにも痛みが誘発されます。
足底腱膜炎・足底筋膜炎とは

50歳代の女性に好発する踵から足の裏が痛いという症状を来す代表的な疾患です。
足底腱膜炎あるいは足底筋膜炎と言われることもあります。足底腱膜は踵の骨から5本の足趾までをつなぐ大きな固い組織で、足の裏の縦のアーチ、横のアーチを支えます。朝、起きてからの歩き始めが特に痛みが出やすいという特徴があります。
この足の裏のアーチ構造が少ない人、つまり偏平足の人では、立っているだけで足底腱膜が強く引っ張られて踵の骨と足底腱膜の間に炎症が起こりやすくなります。足関節やアキレス腱が固い人も足底腱膜炎になりやすいです。それは、歩行時に足関節が十分前に倒れないので、踵がはやく地面から離れ、腱膜が張った状態が続きやすいためと考えられています。
ハイヒールを長い時間はいて歩行している女性が、スニーカーを履いて歩くときに、アキレス腱に過度な張力がかかり、踵に負担がかかり、炎症が誘発されることもあるようです。
診断にはレントゲン検査や超音波検査を用いて、偏平足の度合いや炎症の起きている場所をお示します。肝心な治療ですが、痛みをとるためには、炎症が起こっている場所にステロイド注射を行う医療機関もありますが、非常に痛いですし、効果があまり見込めないので、当院では足の裏に注射をすることはしておりません。まずは靴のなかに中敷きを入れて、足のアーチを保つようにご指導させていただきます。市販の足底挿板では改善しない場合には、アーチサポートの処方や、衝撃波を発生する機械がありますし、アキレス腱を伸ばすことで足底腱膜の炎症が治まりやすいとも考えておりますので、そのストレッチの方法もご指導させていただいております。このような日常生活治療で改善しない難治例では、鏡視下腱膜切離術という内視鏡を用いて、足底腱膜を4割ほどカットする手術療法も確立されてきていますので、紹介状を記載させていただきます。
O脚・X脚
症状
- 脚(太ももから足首まで)がO型に見える。膝が体の外側に湾曲・変形して見える。
- 脚(太ももから足首まで)がX型に見える。膝が体の内側に湾曲・変形して見える。
O脚・X脚とは
O脚・X脚は見た目の異常だけのことがほとんどですが、変形が著明になると痛みや機能障害を来すことがあります。幼少期に認めることが多いのですが、成人されてからも、ランニングなどのスポーツ後にだけ、痛みを呈することがあるので注意が必要です。多くの場合は、生理的な変形ですが、稀に病的な変形もありますので、適切な診断が必要になります。
乳幼児の膝は生理的にO脚です。歩行開始後よりだんだん矯正されてゆき、2歳から6歳では逆にX脚傾向になります。そのあと、7歳ころからは成人の下肢形態(約4度のX脚)に近づいていきます。生理的な変化であれば左右対称性です。痛みや機能障害などは来さないですが、左右非対称性のものであれば病的なものを考える必要があります。


